― 講師のよこがお 〜もっと伝えたい講座の魅力やプロフィールをインタビュー!―

2021年9月更新のインタビュー ―
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『生活を彩るみゆきアートフラワー 』
飯田深雪アートフラワー教授 松井みどり 先生
■第2・4火曜日 10:30〜12:30
『心を豊かに、華やかに彩りましょう』

美しいものはどんな時代にあっても、心に安らぎと癒しの光を灯してくれるものです。一枚の白い布を花びらや葉っぱの形にカットして、それぞれの色へと染め上げ、コテで一枚一枚リアルな立体感を出して組み合わせ、一輪の花が誕生します。その過程の一つ一つを楽しみ、慈しみながら丁寧に仕上げてゆく「みゆきアートフラワー講座」。講師の松井みどり先生の優しい手から、沢山の素敵なアートフラワーが生まれています。そのエピソードをお伺いしました。

二十代の頃、ご主人の転勤で東京に数年住まれていました。そこであるお宅に飾ってあったアートフラワーを一目見た瞬間、「なんて素敵なの、私も作ってみたい!」。それが松井先生と深雪アートフラワーの出会いでした。創始者飯田深雪先生のお宅で七年近くお稽古され、その後も勉強を続けられました。時には二代目主宰とご一緒にヨーロッパを巡り、お城で展示会を催したりと充実した日々を過ごされました。
「深雪アートフラワーは、植物の色彩がとても自然界に近くて優しいのです。それでいて華やか。最初の頃は只々素敵って夢中だったのです。けれど勉強すればするほど奥が深くて、色彩感覚を磨くことはとても大切です。基本14色を使って、混ぜながら各パーツの色を作るのですが、その色は無限大。もっともっと奥深く探求しようとお稽古、勉強を重ねて数十年・・・・・・今に至ってもまだ勉強です」 と、謙虚な松井先生です。

講座指導に当たって、作品は個性や好みが出るので、受講生さん個々の豊かな個性を活かせるように心掛けていらっしゃいます。作る楽しみも大切。友達や家族へのプレゼント用だったり、生け花風、コサージュ、ブーケに至るまで希望の作品も自由に作製をしてもらうそう。受講生さんたちからは「松井先生が優しいから続けられるんです」という声があります。
松井先生は、今も三代目主宰の研究会で熱心に学び、講座では「研究科」の受講生さんへ新しい手法と感性を伝授し、「初等科」の受講生さんには、まずは楽しんでもらうことが一番、できる範囲で、作りたいものがあればお手伝いして作品を完成できるよう指導されます。

「手仕事でもある『みゆきアートフラワー』は健康や脳活にとても良いので、受講生さんには長く楽しく続けてもらいたいですね」 それはご自身の目標でもあるそうです。日々に感謝し、心を込めて大好きな手仕事「みゆきアートフラワー」を続けていくこと。その時、ふと松井先生がおっしゃいました。「お花を創っている、その横顔が素敵だね・・・・・・主人が、そう言ってくれるのです」 
講師インタビューのテーマは『講師の横顔』です。もう一つ大きなテーマがあることに気が付きました。『愛』です! 末永くお幸せに。
2021.9月取材

2021年5月更新のインタビュー ―
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『オランダ ザンス フォークアート 』
『ペインティングと羊毛刺しゅうでファッションリメイク』
オランダザンス協会認定講師 小俣広子 先生
@『オランダ ザンス フォークアート』
■第1.3金曜日 13:30〜15:30 

A『ペインティングと羊毛刺しゅうでファッションリメイク』
■第2木曜日 13:00〜16:00  
『暮らしにおしゃれなエッセンスを!』

今回お話を伺うのは、ふわり柔らかな笑顔がチャームポイントの小俣広子先生。 「オランダ ザンス フォークアート」「ペインテイングと羊毛刺しゅうでファッションリメイク」 、2つの講座にご出講頂いています。

まずは「オランダ ザンス フォークアート」講座のお話を伺いました。そのルーツはオランダのザンス地方にあり、長く寒い冬の間、家具に絵を描いたことが始まりとされています。 小俣先生の前にあるテーブルの上には小物入れやティッシュケース、ドアプレートに壁掛け。鮮やかに彩られた先生の作品がまるでお花畑のように並んでいます。そこに描かれている花模様は、アクリル絵の具数色を筆に乗せ、一筆で描く手法だそうです。メインの花と、それを囲む花々の流れるような躍動感にとても心惹かれます。
これだけの作品を完成するまでにはどんな道のりが・・・と、思いきや「オランダ ザンス フォークアートは特別な技術や才能は必要ないのです。作品のデザインは希望する人にはパターンもありますし、順番に描いていけば誰にでも描ける技法です。好みも取り入れてアレンジできるので、世界に一つだけの素敵な作品に仕上がりますよ」 穏やかな笑顔でおっしゃる小俣先生。これまでの道のりをお聞きしました。


平成十年、ご近所のお友達グループで楽しく始めた「オランダ ザンス フォークアート」でしたが、家事と子育てを優先としていたのでお休み期間もあったそうです。 少し離れてみるとその奥深さと魅力に改めて気づき、お稽古に戻ってからは講師資格や新しい分野への挑戦と努力を積まれました。気付けば二十数年の月日を重ねて今日に至ります。 ダイナミックで個性的な作品に仕上げる「オランダ ザンス フォークアート」の技法に魅せられ、今日まで続けてこられたようです。






続いては「ペインテイングと羊毛刺しゅうでファッションリメイク」講座のお話です。
羊毛刺しゅうは、シンプルな洋服やファブリックに羊毛(夏はシルク糸)で刺しゅうを施します。基本、針が刺せる布であれば素材は問いません。発色のきれいな羊毛フェルトを下絵に沿って針で刺していきます。平面的な刺しゅうとは違い、こんもりとした立体感が華やかさを引き立てます。シンプルなセーターやカーディガン、クッションなども生き生きと鮮やかにリメイクできます。
ファブリックペインテイングはシンプルな生地にアイビーカラーというファブリック用の絵の具でお花などを描きます。耐水性がある為ブラウスやエプロン、ストールなどがおしゃれでオリジナルな一点物へ生まれ変わります。身に着ける姿を想像しながら描くのは楽しくて待ち遠しい、幸せな時間になることでしょう。

2つの講座の特徴は見た目の華やかさに反して、その手法がシンプルで誰にでもチャレンジでき、完成した作品はしっくり優しく暮らしに馴染んでいくこと。それは私たちが忘れかけている、物を大切にすること、そして手仕事の温かさと達成感を思い出させてくれることでしょう。
「オランダ ザンス フォークアート」講座には昨秋より愛知晴美先生も加り、より手厚い対応ができるようになりました。
小俣先生は講座にあたって心がけていらっしゃることがあります。まずは受講生さんの個性を大切にしたいということ。基本の色は大事だけれど皆さんそれぞれが持つ感性や好みは是非とも活かしたいので、アレンジできるよう一緒に考えアドバイス。また、誰かにプレゼントしたい物があればそのリクエストにもお応えして寄り添う姿勢を大切にしたいそう。
「だって、楽しんで頂きたいでしょ」 陽だまりのような笑顔からこぼれる言葉に心癒されるひと時でした。
2021.5月取材
@  A
※更新の都合により終了講座が掲載されている場合があります。ご了承ください。