原文で読む『源氏物語』

　日本文学古典の傑作『源氏物語』。屈指の人気を誇るこの物語へのアプローチは、現代語訳、漫画などいろいろあります。この講座はじっくり原作を読みます。各巻の最初は、ほんの少しですが、アトラクションとして写本も読みます。
　現代語訳などは、原作との間に他者の解釈や、感性が入り込みます。ぜひ、あなただけの源氏物語の世界を作りましょう。そして源氏物語に限らず、日本の古典を自由に読める読解力を身につけましょう。

＊＊2024年4月＊＊
　光源氏・・・いよいよ栄華の頂点へ！！

この講座は、数年前に「桐壺」巻から読み始めて、本当にカメのようなのろい歩みで原文を読み解いてきました。やっと４月から、２２「玉鬘」の巻に入ります。
今年は、大河ドラマで「紫式部」が取り上げられ、『源氏物語』に関心が寄せられる中、巷には、原文のテキスト、注釈書や、作家の現代語訳、アニメ、漫画に到るまで、多くの『源氏物語』を語った本があふれていますが、やはりもっとも大切なことは、原作と向き合い、自分の力で読み解いていくことです。
　この講座は、まだ、５４帖ある源氏物語の半分にも届いていません。しかし、２１「乙女」巻で完成した光源氏の壮大な邸宅六条院で、繰り広げられる優雅な巻巻、そして、いよいよ光源氏は栄華の頂点へ上り詰めていきます。
　人間だれでも、上り詰めたら下るしかない、きっと光源氏もそうでしょうが、いましばらくは、優雅で甘美な世界に浸ろうではありませんか？