中部の名園に光を当てる　お庭は京都だけじゃない 中日新聞庭園プロジェクト・コラボ講座

中日新聞社は、中部地方の日本庭園の魅力を美しい映像と記事でお伝えする特集「ザ・ガーデン」を始めました。庭園といえば京都のイメージが強いですが、日本三大武将庭園はいずれも中部にあるなど、歴史を超えて受け継がれてきた地元の名園を多くの方に知っていただくのが目的です。庭園特集と文化センターのコラボ講座では、担当記者や庭園オーナー、専門家らが知られざる中部のお庭の魅力を解説します。

�@７/２２（火）
「中日新聞の庭園プロジェクトの取り組み」
●中日新聞庭園プロジェクト事務局、中日新聞経済部次長　白石 亘

お庭巡りが趣味のベテラン経済記者がたまたま書いた１本の記事がきっかけで庭園プロジェクトは始まりました。読者の皆さんから、地元の名園が見たいと大きな反響をいただき、庭園特集が生まれ、中部各地のお庭を巡るバスツアーも人気です。中部のお庭と訪日客をつなぐ構想など、庭園プロジェクトにかける思いを担当記者が語ります。

�A８/２６（火）
「庭　そのはじまりのお話」
●作庭家、名古屋造形大名誉教授　岡田憲久

人間と自然の関わり方のデザインが庭です。日本の庭が、日本人独特の自然観と、自然と共にあろうとする暮らしの文化を背景として、どのように生まれ成り立って来たのか、独自の視点で読み解きます。また織田信長公の戦国武将としての精神を表現した清洲城の枯山水など、作庭家として自ら手がけた日本庭園や、これまでに出合った印象深い庭について解説します。

�B９/３０（火）
「ガーデンツーリズムと伊勢國お庭街道の魅力
令和は、庭園を巡りお伊勢さんへ」
●みえガーデンツーリズム協議会会長、菰野横山邸園管理者、東海学園大学客員教授
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横山陽二

「伊勢國お庭街道」をプロジェクト化する遠因に横山家の蔵にあった古文書がある。当講座では、それらの古文書から横山家の来歴を解き明かすことから始め、伊勢國お庭街道の紹介と楽しみ方をお話します。最後に伊勢からの帰り道に親しまれた伊勢三十三所観音巡礼をご紹介します。

�C１０/２８（火）
「徳川園、二之丸庭園の思い出」
●元徳川園所長、日本樹木医会愛知県支部長　伊藤 悟

名古屋市職員として尾張徳川家ゆかりの徳川園の整備計画策定を担当したほか、国指定名勝の名古屋城二之丸庭園の復元に関わった経験から、名古屋を代表する日本庭園の魅力をお伝えします。また東山植物園長を務め、樹木医の資格を持つ緑の専門家として、身近な樹木とともに暮らす庭園文化について考えます。

いずれも15：30〜17：00